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管理人CIPHERの日々をだらだらつづった日記です。上の似顔絵は、似顔絵イラストメーカーで作りました


by cipher0708

北欧の音楽

本日は、青山フィルOB・OGオケの本番。場所もティアラなので楽チン♪
なによりも、ティアラで「基本的に何もしないでいい」ってのがうれしいです。(ホールのスタッフに「今日はエキストラなの?」と声かけられるのもどうかと思うが・・・)勝手知ったるホームグラウンドなので安心できます。

ステリハは通して要所要所を返す方式で。特に体力を使う曲が多いので。
さて、ご飯を食べていよいよ本番!

1曲目:A・ボロディン 歌劇「イーゴリ公」序曲
イーゴリ公というと「だったん人の踊り」が有名だけど、これはオペラ全体の序曲。といっても、作曲者のボロディンは、全体のスケッチだけを残したにすぎず、実際のオーケストレーションなんかはグラズノフの手によるものだ。個人的にはあまり好きでない曲ではあるんだけど、プログラムの先手としてはうってつけの曲。本番も、若干金管のアンサンブルがうまくいかないところがあったが、なかなかいい仕上がりになったと思う。

2曲目:E・グリーグ 組曲「ペール・ギュント」第1組曲
イプセンの戯曲を題材にした有名な曲・・・なんだけど、これ、僕の中では「聞くのは大好きだけど、弾くのは嫌い」な曲の大関クラスにランクインされてるんです。だって、難しいんだもん。
美しいハーモニーとメロディに彩られている曲だけど、弾き手にとっては結構な緊張感を強いられます。特に最も有名な「朝」は、グリーグらしい淡い色彩のハーモニーが本当に美しいんだけど、ヴィオラはもうハイポジション&音程とりにくいがすべて。これも大きな事故がなく、終了。

(しっかし、本番に強いな・・・・このオケ)

メイン:P・I・チャイコフスキー 交響曲第4番
 チャイコ様の交響曲6曲のうちで、最も多く演奏している曲。数えてみたら・・・5回目か。
ステリハまでは、全楽章を通してテンポが遅く、アーティキュレーションのレンジも少ないのっぺらぼうな解釈で、正直不満だったの。ステリハを聞いていた某氏も「こんなに緊張感のないチャイ4は初めて聞いた」といってたくらい。

アマオケの演奏が「本番化ける」というのはままあることだが、これは化けましたな。

全体的に重いテンポ設定だけど、それがステリハのようなのっぺらぼうにならずに、しっかりチャイコ様特有の「土臭さ」があったように思う。もちろん、アーティキュレーションはもっとあったほうがいいし、アンサンブルが崩れたりとかの技術的な難点はもちろんあった。だけど、解釈の個性として伝わるものがしっかりあった演奏だったように思う。
なによりも金管セクション(特にトランペットパート)がすばらしかった!金管楽器にとってはきつい曲であるんだろうけど、最後まで輝きを失わずに吹ききったのは脱帽。

うちあげにもしっかりおじゃま。よっぱらった亀団員さん、大丈夫だったかな・・・。
by cipher0708 | 2006-10-22 22:26