管理人CIPHERの日々をだらだらつづった日記です。上の似顔絵は、似顔絵イラストメーカーで作りました


by cipher0708

読書ネタ♪

今日は最近ちょこちょこ書いてる読書ネタ。

本棚を片付けていると、むかーし読んだ本とか買ったままで読んでない本とかがたくさん出てきます。
この前もそんなことをしてて、たまたま読んだ記憶にない本が。暇つぶしに読んでみたらこれが思いのほか面白かったの。

「チャイコフスキー・コンクール」 中村紘子著 中公文庫

国際的なコンクールの中でも最もメジャーなチャイコフスキー国際コンクールのノンフィクションエッセイです。著者は1986年のこのコンクールのピアノ部門の審査員を務め、その時の様子や感じたことなどをつづっています。

著者の中村紘子は日本ピアノ界の大御所(だよね?)のひとりで、知名度もかなり高い。「ピアノ弾きながらカレーを作るおばちゃん」(←古いな・・・・)というとピンと来る人も多いと思います。
一時はエッセイストとしても活躍。僕も1冊読んだけど、正直あまり面白くなかったの。いや、文章はうまいと思ったんだけどそこにふんぷんと漂う「あたくしセレブでございますわよ」臭がどーも鼻についてね。同時期に読んでた同じ苗字の「ショッピングの女王」(*)のほうがずっと面白かったよ。

それはともかく。

「コンクール」の歴史からコンテスタントたちの審査メモにはじまり、コンクールの舞台裏などなどが硬い筆致ではあるけれども、非常に読みやすく書かれています。また、いわゆる「評論家」の文章と違い、全体を通して「演奏者」としての視点がぶれていないので、音楽に対する実感と実体験がその文章からリアルに感じ取れて何らかの形で楽器演奏に関わる人なら、非常に面白いと思います。紹介文や解説にはクラシック音楽の未来を見据えて・・なんて壮大な文言が書いてあるけど、けっこう気楽に読めてためになるエッセイでした。

(*)浪費エッセイで名をはせた中村「うさぎ」ね。
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by cipher0708 | 2009-02-18 23:19 | 読書