管理人CIPHERの日々をだらだらつづった日記です。上の似顔絵は、似顔絵イラストメーカーで作りました


by cipher0708

本番と肉体の神秘

きょうは荒響こと荒川区民交響楽団の定期演奏会。天気も晴天でいざホールへ。

ステリハのことは割愛して本番はどうだったか。
いや、いい演奏会でした。特に後半の悲愴は全体を通していい音で鳴り、荒響らしさがしっかり出てきていたと思います。もちろん細かいミスやアラは当然あるんだけど、荒響独特のサウンド(うまく表現できないけど)に深みやつやがしっかり入った印象がある。僕は6年前から毎年このオケに賛助出演しているし、音の変遷もカラダで感じてきたので、この感覚はあながち外れていないと思う。
 自分自身としては、本番の「悲愴」は最近の中で間違いなくベスト・パフォーマンス。その理由としては↓で。

 しっかし、本番に強いな・・・このオーケストラ。

さて、なんで「ベスト・パフォーマンス」になれたか。

実はここ1年ほど、楽器を弾くのが苦痛になってきてたのです。誤解のないように言っておくと、精神的な意味ではなく、純粋に肉体的な問題。ここ1年ほど、練習でも本番でも1曲弾き終わるとカラダが悲鳴を上げていたんですよね。もうすぐ30歳だし、20代中盤に病気してから筋肉も落ちてるし・・・と考えていたんです。

 ステリハ後の休憩時間にたまたま入った喫茶店で、同じエキストラとして出演されるKさん&Yさんにばったり遭遇。お二人とも僕の顔を見たとたん、「すごい疲れてるけど、どうしたの?」とまじめに心配されてしまい、上のような話になったんですね。
 そうしたらYさん(プロ奏者)からあっさりと「楽器弾いてるときの姿勢が悪いよね」って言われる。「背筋力も鍛えないとね~」なんて軽い話でその場は終わったんですが、構え方にも問題があると思って、ホールに戻ってからYさんに楽器の構え方と姿勢をチェックしてもらったんです。
 Yさんいわく「あごの1点で楽器を支えているね。楽器も下がるし、構えるときにあごを出して楽器を迎えにいってるから、背中が丸まって姿勢が悪くなるんだ。ヴァイオリンならまだいいけど、ヴィオラは楽器が大きいし、特にサイファくんはあごが細い骨格だから、それだと余計体に負担がかかるだろう」って。 そこでYさんから構え方のワンポイント・レッスンを受ける。といっても特別なことはしないで、楽器を構えるときのちょっとした補助の仕方を教えてもらっただけ。

 さっそく教えてもらったことを本番で実践してみたんだけど、これが効果てきめん。今まで苦痛だったのはなんだったんだってくらい楽になった。それ以外にもいろんな効果が。

1.楽器の安定感が格段にアップ
 どうしても楽器にたいして違和感があったんだけど、体と楽器がしっかりかみ合って安定感がぜんぜんよくなった。

2.右手の感覚がぜんぜん楽。 
 特に先弓で強い音を出したりするときに、力が楽にかつしっかりと入るようになった。

3.左手への負荷がめちゃくちゃ小さくなった。
 僕は決して体に見合わない大きな楽器を使っているわけじゃない(身長172cm、ヴィオラ41.5cm)のだが、それでも低いポジションで増4度の音程(D線だったら、1-4でEs-Aをとる)が苦手。だけど、これが信じられないくらい楽に取れる。おまけに最小限の力でしっかり弦を押さえられる。その結果、どうなるか。

ヴィブラートがめちゃくちゃ自由になるんだよ、これが。

打ち上げのときに、後半の悲愴で隣に座っていたKさんからも、「音がいきなりしっかりして、まろやかになったからびっくりした」っていわれたくらい。すごい変化にびっくりして、終演後Yさんに上記のことを話したら、「オレの生徒も、これを教えたらみんなよくなったんだ。」って。

 Yさん自身もこれは「古武道の先生」に教わったそうです。

何が役に立つかわかりませんな。
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by cipher0708 | 2006-01-30 02:13 | 音楽